公開日 2016年09月01日
本日ここに、平成28年第3回定例市議会を開会し、提出しました諸議案のご審議をお願いするに先立ち、その概要についてご説明申し上げます。
まず、議第97号平成28年度中津市一般会計第2号補正予算につきましては、10億318万9千円の増額となり、補正後の予算総額は427億1,140万8千円となります。
補正予算の主な内容としましては、6月の梅雨前線による大雨により被害を受けた旧下毛地域の農業用施設、林道及び河川・水路の災害復旧費を計上するとともに、今後の災害発生に備え予備費の増額予算のほか、4月に発生した熊本地震による風評被害対策として、中津市に観光客の呼び込みを図るため市内観光周遊バスツアーを行うための所要経費を計上しております。
また、災害時の食糧等の備蓄品に関しましては、これまで流通業者等と協定を締結し災害時に供給する「流通による備蓄」の方針をとっておりました。しかしながら、先の熊本地震のように被害が広域に及び、かつ交通が遮断されることもありうることから、一定量の食糧等の常時の備蓄は必要であると判断し、「現物による備蓄」についても計画的に取り組むこととし、県の地域防災計画に基づき、災害用備蓄品を購入する経費を計上しております。
大型公共施設建設事業に関しましては、将来の中津市の発展につながる施設とすべく検討を重ねることとし、当初予算の計上を見送り、再検討と見直しを行ってまいりました。今回、山国社会福祉センター(仮称)整備事業、新歴史民俗資料館(仮称)新設事業及び永添運動公園整備事業につきましては、各事業に係る本年度所要経費を計上しております。
このほか、農業者が主体となって多様な事業者と連携し、地元野菜を活用した食品加工・販売会社を経営する6次産業化への取り組みに対する費用を支援する経費、下郷農協が牛乳を活用した加工品製造を行う施設設備に要する費用を支援する経費及び株式会社大分県畜産公社と連携し豊後牛の肥育経営に要する費用を支援する経費など、国や県の制度を活用して農業の発展に寄与する諸経費を計上しております。
続きまして、議第98号平成28年度中津市国民健康保険事業特別会計第2号補正予算から議第104号 平成28年度中津市後期高齢者医療特別会計第1号補正予算までにつきましては、平成27年度決算による繰越金及び精算金等を中心に計上していますが、議第99号中津市公共下水道事業特別会計第1号補正予算においては、汚水幹線管渠布設等に要する経費、議第102号中津市簡易水道事業特別会計第1号補正予算においては、県営屋形地区営農飲雑用水施設整備に係る負担金の一般会計からの予算の組み換えも併せて計上しております。また、議第105号中津市ケーブルネットワーク事業特別会計第1号補正予算におきましては、熊本地震に伴う落石で損傷したケーブル線の本復旧に要する経費等を計上しております。
以上が予算関係案件の概要でありますが、このほかにも市条例の一部改正並びに報告案件等を提出していますので、ご審議いただく折に詳しくご説明申し上げる所存でございます。
議員各位におかれましては、何卒慎重にご審議のうえ、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わらせていただきます。