公開日 2020年04月01日
平成30年4月11日未明に発生いたしました、中津市耶馬溪町金吉地区山地崩壊災害からまもなく2年を迎えます。
犠牲となられました6名の方々、災害復旧工事の不慮の事故により亡くなられた1名の方に、心よりお悔やみ申し上げます。
改めて振り返りますと、この災害は、降雨や地震等が起因とならない、全国でも前例のないような非常に稀有な災害であり、大量の土砂や巨石に阻まれながら、いつ二次災害が起きてもおかしくないような危険な状況の中での救出・捜索活動は、24時間体制で12日間にわたりました。
自衛隊をはじめ警察、消防、地元建設業協会、国土交通省、農林水産省、大分県、大分大学など多くの機関、団体の方々に、人命第一で救出活動や被災者支援にあたっていただきましたことに心より感謝申し上げます。
被災地の早期の復旧を目指して進められおりました大分県による災害復旧工事が令和2年3月末に完了し、これを受けまして令和2年4月1日午前9時をもちまして、被災地に発令していた避難勧告を解除することが出来ました。
併わせて、被災地周辺の市道の通行止めも解除出来ました。
約2年間にわたる復旧工事にご尽力いただいた大分県並びに関係者の皆様、また、工事にご協力いただいた地域の住民の皆様に、改めてお礼申し上げます。
近年、災害はいつ、どこで起こってもおかしくない状況にあり、被害は年々甚大化しています。
中津市も、防災、減災対策のさらなる強化に向けて、令和2年度から防災監視カメラの映像、画像をケーブルテレビや市ホームページで見られるように整備し、さらに、平時から自分の住んでいる様々な自然災害の危険を知ってもらうため、防災マップを約6年ぶりに更新し、今月中に全戸に配布する予定です。
今後とも自助・共助・公助の連携を強め、災害に強い、市民が安全・安心に暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。
令和2年4月1日
大分県中津市長 奥塚 正典