【市長から市民のみなさまへ】新型コロナウイルス感染症についてのお話とお願い

公開日 2020年04月17日

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染は、みなさまもご存知のとおり、我が国でも東京など大都市圏を中心に大変な拡がりを見せています。そして、国はついに4月16日、全都道府県を対象に緊急事態宣言を発しました。

 大分県におきましても徐々に感染地域が拡大し、4月13日には中津市内において、初の感染者が出ました。市民のみなさまは、強い不安を感じていると思います。私も同じ思いで、危機感を持って日々取組んでいます。

 中津市では、1月末より中津市医師会を核とする中津市内の病院・診療所の方々、県の北部保健所、中津市及び関係者が一丸となって様々な場面を想定したシミュレーションを繰り返し行うなど、協議を重ねているところです。

 4月15日からは、みなさまが安心して暮らせるように、中津市は中津市医師会と協力して「新型コロナ電話相談窓口」を開設しました。これはみなさまの不安に対する相談を保健師が受け、さらに医師会の先生の助言も受けられるというものです。なにか不安なことがありましたら、中津市のホームページなどに掲載されている手順に従って、電話で相談をしていただきたいと思います。

 さて、本日は市民のみなさまにお願いがあります。1つは、新型コロナウイルスの感染者や、そのご家族に対する周囲の対応についてです。

 厳格な感染予防対策を行うことは重要ですが、感染していない人まで避けるような行動は、病気に対する差別や偏見につながります。

 そして、今回のウイルスは感染力が強く、正しい予防対策をしていても感染をしてしまうこともあります。ウイルスに感染したいと思う人は一人もいないことを、いま一度胸におき、心ならずも病気になってしまった人を、みんなで支えながら、1日も早い回復を祈りましょう。

 つぎに、中津市で初めて新型コロナウイルス感染を見つけた医療機関では、時間外の診療であったため、他の方との接触はありませんでした。そして、つねに新型コロナウイルスの感染を念頭に、十分な防護を行いながら診察をしていたので、感染が確認された後も対応した医師・看護師を含め、全員感染した人はいませんでした。

 そこで、感染が拡大する心配はないことから、翌日から診療は通常どおり再開され、その後も適切な対応がされていると報告を受けていますので、市民のみなさまには、どうぞご安心ください。

 現在も一生懸命頑張って働かれている関係者のみなさまやそのご家族の方々に対する風評被害がないように、またそれによる医療崩壊を招かないように、切にお願いいたします。

 緊急事態のなかで不安や恐れと戦いながら、中津市や周辺の住民のみなさまの安心と安全を維持するために、日夜頑張り続けている病院や診療所の方々にエールを送り、中津市民と行政が一丸となって支えて、この危機を乗り越えましょう。

令和2年4月17日

中津市長 奥塚 正典

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