公開日 2020年04月22日
今一番の難題は新型コロナウイルス、この危機を乗り越えなければなりません。感染症の正体を徹底的に解明し、ワクチンや治療薬を一日も早く開発することが何よりの解決策ですが、今は感染者の治療と感染の拡大防止に取り組む必要があります。
中津市も市民の「健康保持」が最重要。できるだけ感染防止策を取った上、感染者には軽症から重篤まで症状に応じた適切な医療を提供することが大切です。うがい・手洗い・消毒の励行、咳エチケットなど予防策を訴え、中津市医師会と緊密に協議を続けながら、マスクを医療機関、福祉施設、学校、保育園、幼稚園などに配布し、感染防護服も医療機関に提供し、「医療崩壊」が起きないよう努めています。
全国的な感染拡大のなか、市も市民の皆様も不安がつのります。そこで、中津市においては、県内で初めての感染者があって以来、日々感染症対策の会議で状況を把握し、直ちにすべきこと、準備しておくこと、感染者が生じた場合にすべきことを整理・確認・検討し、情報発信も行ってきました。
そんな中、4月13日に中津市に住まわれ北九州市で働いている方の感染が確認されました。隣接する福岡県が感染者の多い緊急事態宣言区域でもあり、市は感染の拡大防止に全力を注いでいます。早速、市役所に相談専用電話を設け、中津市医師会に協力いただき対応するとともに、LINE社が開発したAIによる自動応答システムを活用した電話相談も受け付けています。また、小中学校は5月6日まで休校することとしました。
新型コロナウイルスの封じ込めには時間を要すると専門家は言っており、想定以上のことも起こるかもしれません。市は引き続き油断することなく対応します。市民の皆様には、どうぞご自身の健康管理にご留意いただき、「密閉」「密集」「密接」の「3つの密」を避けていただくよう改めてお願いします。
何としてもみんなの力で乗り越えましょう。(4月15日市長室にて執筆)
(市報なかつ令和2年5月1日号掲載)