公開日 2020年05月27日
今年は、会いたい人に会えないつらい日々が続きます。5月の連休中、里帰りするはずだった子供や孫を待つ老夫婦、今春卒業し再会を約束していた友達同士、毎年この時期に一緒に旅行する仲良しグループ、単身赴任や遠距離恋愛で休みでないと会えないカップル。こんな様々な人の楽しみを新型コロナウイルスは奪ってしまいました。
不要不急の外出自粛、人と会うのを我慢し、マスクをして散歩やジョギングで気を紛らわした人も多かったでしょう。スマートフォンやパソコンの画面で顔を見ながら遠くの子供や孫と話したり、友達や家族と「オンライン飲み会」を楽しんだ方もいるでしょう。でも、対面で肩をたたきながら交わす会話、一緒に汗を流すスポーツ、仲間と行く旅行とは比較になりませんよね。
「ステイ・ホーム(家にいよう)」で毎日過ごすと、人に会えないのがこんなにつらく寂しいものか、体を動かさないとこんなにストレスがたまるものかがわかります。一方、家族と過ごす時間が増えたことで、日ごろ気づかなかった親子や兄弟姉妹の情愛や助け合いが深まったこともあるかもしれません。いずれにせよ人間は社会的動物であり、人と直接交わることが大切なのです。
連休中も今も、職員とともにコロナ対策に全力で取り組んでいます。感染が拡大しないように、医療の崩壊が起こらないように、小中学校で子供たちがしっかり学習できるように、市民や事業者への公的支援が周知され迅速に進むようにと。さらに市は、事業継続や消費拡大、学習支援、感染防止に向けた新たな対策も講じていきます。
「コロナとの共生・共存」という言葉が使われ始めました。感染防止と医療・日常生活・経済活動の確保は並行して進めなければなりません。難しい道ですが、我慢していただいている皆さんが「会いたい人に思いきり会える」、そんな日々を一日も早く取り戻すため市もしっかり努力を続けます。(5月20日執筆)
(市報なかつ令和2年6月1日号掲載)