公開日 2020年06月08日
本日、ここに令和2年第2回定例市議会を開会し、提出しました諸議案のご審議をお願いするに先立ち、まず、予算関係議案の概要についてご説明申し上げます。
議第49号令和2年度中津市一般会計第2号補正予算につきましては、8億3,509万2千円の増額となり、補正後の予算総額は517億5,694万円となります。
今回の補正予算では、新型コロナウイルスに関する諸問題に対し、新たな緊急経済対策を含む独自施策を盛り込んでおり、事業費の一部には国の令和2年度第1号補正予算で創設された「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用しました。また、子どもたちのICT教育を加速させる「GIGAスクール構想」についても、積極的に推進します。
主な内容としましては、まず1つは、今後の経済活動の復活に向け、市内での消費を喚起・拡大していくため、過去最大となる12億円規模のプレミアム付商品券の発行経費を計上しています。2つ目は、中小企業等に対する新たな支援として、賃料補助の対象とならない持家事業者に対し、事業継続を支援するための補助金を創設します。3つ目は、特に影響の大きかった飲食業に対し、今後の本格的な営業再開に向けた感染防止対策にかかる経費の支援も行います。
また、生活困窮者に対する支援として、住居を失うおそれのある方に対する住居確保のための給付金を増額するほか、市営住宅を一時提供するために必要な住宅の改修費を計上しています。
教育では、小中学校におけるICT教育を加速させるため、学習用端末を児童生徒1人1台ずつ整備することとし、端末の購入やネットワーク環境の整備に必要な経費を計上しております。
次に、医療機関に対する支援として、新型コロナウイルス感染症の治療等にあたる医療従事者の処遇改善を図るための経費を計上しております。
次に、水産業の振興対策として、魚価の低迷による漁業活動の縮小を回避し、市内に一定の流通量を確保するため、操業にかかる燃料費の補助を行います。
続きまして、議第50号令和2年度中津市国民健康保険事業特別会計第1号補正予算につきましては、給与所得のある国保加入者が新型コロナウイルスに感染し、又は感染の疑いがあり休職した際に、傷病手当金を支給するための経費を計上しています。
なお、新型コロナウイルスに関しましては、感染の状況、人の移動や経済活動の自粛あるいは再開、国や県における対策など、状況は常に変化しております。こうした状況を注視しつつ、当市における最善の措置を総合的かつ迅速に講じてまいります。
次に、予算外議案のうち主なものについて、その概要をご説明申し上げます。
議第56号中津市介護保険条例の一部改正につきましては、介護保険法施行令の改正に基づき、令和2年度の介護保険料について、低所得者の負担を軽減するため、条例を一部改正するものです。
議第57号中津市国民健康保険条例の一部改正及び議第58号中津市後期高齢者医療に関する条例の一部改正につきましては、傷病手当金の申請受付や支給にかかる所要の改正を行うため、条例を一部改正するものです。
なお、当日提出議案として、中津市教育委員会委員の任命について、中津市職員懲戒審査委員会委員の選任について、中津市固定資産評価員の選任について、中津市農業委員会委員の任命について、人権擁護委員候補者の推薦についての人事案件をそれぞれ提出しております。
議員各位におかれましては、何卒慎重にご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げて、提案理由の説明を終わらせていただきます。