公開日 2020年10月07日
「東洋の魔女」を知っていますか。前回の東京オリンピック日本女子バレーボールチームの呼び名です。体の大きい外国チームを次々に破り、見事金メダルを獲得しました。「柔よく剛を制す」、強烈なスパイク攻撃を名技「回転レシーブ」で拾いまくり、つなぎのバレーで世界を制したのです。私は、当時小学校5年生、テレビにかじりつき、ソ連との優勝決定戦を手に汗握り観戦し応援したのを覚えています。
バレーボールと言えば、中津は誇れるものがあります。東京オリンピックの8年後、中津南高校女子バレーボール部が高校日本一になりました。その後、東九州龍谷高校(前身は扇城高校)が春高バレーで8回、インターハイや国体を入れると19回全国優勝し、今では全国屈指の強豪チームです。今年の春高バレーも制覇、市民に勇気と元気をくれました。日本代表選手も数多く輩出、人口8.4万の地方都市中津の高校が、都会チームに負けずこれほどまでに活躍していることはもっとPRしてよいのではないでしょうか。
東龍バレーボールの練習を見学し選手を激励しました。決して体が大きいわけではないのですが、さすがに日本一になるチーム、素晴らしいプレーの連続に時間が経つのを忘れます。正確で速いボール回し、音を立てコートに突き刺さるスパイク、数メートルは飛ぶフライングレシーブ、息の合ったコンビネーション、若者が躍動する舞台を見ている気がします。見るほうが元気になります。
選手は一人ひとり胸に目標を縫い付けています。「表現力」、「観察力」など、さらに高みを目指す意気込みが伝わってきます。大会前、胸マークは全員「全国優勝」となります。進め「中津の東龍」ですね。
私も市役所のミニバレーボール愛好会の一員。帰り際、監督から「技を盗めましたか」とジョーク、大笑いしました。
(市報なかつ令和2年10月15日号掲載)