公開日 2021年02月08日
1月の第2月曜日は成人の日です。中津市の成人式は、新成人を中心にした実行委員会が、みずからの企画で運営を行っています。今年も、文化会館で一堂に会し楽しく過ごしていただく予定でしたが、新型コロナウイルス感染防止のため、残念ながら式はWebでの開催としました。
新成人が新しいやり方を工夫しました。インスタグラムに画像やメッセージ動画を投稿する「#ハタチミチョクレ!」や日の出町商店街の秘密基地中津でZoomを活用した「#ハタチドウシヨン?」を実施、集まらずにSNS上で「見る・会う」機会を作りました。
ところで、日本の法律が定める成人の基準は、大きく分けて18歳と20歳の二つがあるようです。明治29年に制定された民法で「成年」は満20歳とされていましたが、法改正により令和4年度以降は18歳に引き下げられます。現在18歳で選挙権を得ますし、児童福祉法の「児童」は18歳未満と定義されます。一方、少年法では20歳未満を「少年」とし、飲酒や喫煙も禁止されています。
成人の日は祝日で「大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」とされています。現在は、昔と比べ大学等への進学率も高く、新成人は必ずしも職に就いてはいません。新成人は成人式を高校卒業後の再会の良い機会ととらえ、保護者は大人への成長の節目のお祝いと考えているようです。
成人式は「18歳、20歳のどちらで行うか」、両論あります。成人の意義をしっかり考え、これから成人を迎える人の思いを聞いて、自治体も成人式をいつ、どんな方法で行うのがよいか考えていきます。
いずれにせよ、私の願いは、新成人が中津を愛して、できれば中津に住んでほしい、仮に中津を離れても中津を忘れずにいてほしいということです。そして贈る言葉は福澤先生の「独立自尊」。
羽ばたけ 中津の新成人!
(市報なかつ令和3年2月15日号掲載)