市長コラム~つなぐ~ 訓練は大切です

公開日 2021年06月23日

 
 事が起こった場合の対応の良し悪しは、日ごろから知見を蓄え、訓練や予行練習をやったかどうかが大きく左右します。 
 例えばスポーツ。どの種目であれ、練習は試合中に起こることを最適に処理するための訓練といえます。野球であれば、最初にキャッチボール、素振り、ランニング、ルールの習得などの基礎力を養い、守備やバッティングの練習を重ねます。その上で試合に見立て「一死満塁」などのケースを作り、守備側も攻撃側も作戦を立てプレーする訓練を繰り返しておくと実戦でも慌てずに対処できます。
 空港などのカウンター接客サービスの仕事もまずは研修での訓練。挨拶を励行し、服装、姿勢を整え、サービスの知識をしっかり学びます。その上でお客様からの要求に応え適切に対応できるよう、上司や先輩が客役を演じて模擬訓練を行います。技を競いあう接客コンテストも実施、サービス向上を図ります。
 県下に先駆け5月1日から開始したコロナワクチンの集団接種。医師、看護師、市職員などのチームが4月に2回予行練習を本番さながらダイハツ九州アリーナで実施しました。予行の教訓から生まれたのが、接種を受ける人は座ったままで、問診・接種する医師側が移動する「中津方式」です。この方式はその後他の自治体でも採られています。念入りな予行と中津市医師会のご協力のおかげで接種は早めに順調に進んでいます。 
 訓練といえば忘れてならないのが、災害時の避難訓練。行政も市民の皆さんも自助・共助・公助の役割分担を踏まえ、日頃からどのように備え、いざという時にどう行動すべきかを考えておくことが大切です。避難訓練は、自治委員や防災士が中心となった自主防災組織と市が一緒になって実施します。どうぞ、市民の皆様のご協力と参加をお願いします。

訓練は大切です

(市報なかつ令和3年7月1日号掲載)

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