公開日 2021年11月24日
日常なくてはならないのが水。炊事、洗濯、お風呂、トイレなど用途多様です。海外に出かけると、水道水が飲料用になることや飲食店で出される水が無料であることは珍しく、我が国は水環境に恵まれているのです。特に発展途上国では水の確保は命がけと言われます。普段、日本人は「水への価値意識」が少し低くなっているかもしれません。
中津では、5年前、今年と2度にわたり水の大切さを実感する出来事が起こりました。各家庭や事業所の水道管が寒波で凍結破裂し、多量の漏水が発生、上水道の給水を制限せざるをえず、一部地域で水を配布する非常事態となったのです。
冬を前に何としても再発を防がねばなりません。対策は、各戸の水道のメーターボックスから引いた水道管や屋外の温水器・給湯器が凍結で破裂しないよう、地上に露出した管を保温材で覆うこと。また漏水を発見した時は、ボックスの止水栓を各戸で閉めていただくことです。市も、止水栓を簡単に手で操作できるハンドルを現在設置中で、年内にはすべて完了します。市民の皆様には、是非ボックスの位置や止水栓を確認のうえ、敷地内で屋外に露出した水道管などあれば保護してください。
一方、市は三口浄水場の配水能力を増強中です。多数の漏水が生じた時にできるだけ持ちこたえられるよう、現在、配水池を増設する工事を進めており、令和5年度に完成します。可搬式浄水機を導入しましたし、古くなった浄水場の機能を計画的に改修していきます。
今冬は「ラニーニャ現象」とやらで寒さ厳しいとの気象予報、なかなか安心できず心配です。一戸一戸の水漏れが多量の漏水となります。「我が家の用心がみんなの安心」につながります。どうぞ水を大切に、水道を優しく守る凍結防止にご協力を!
(市報なかつ令和3年12月1日号掲載)