公開日 2022年02月08日
今年の初夢は、金メダルに輝いたオリンピック代表日本チームの野球選手に交じって練習しているものでした。子どもの頃のひそかな夢が現れたのかもしれません。
オリンピック・パラリンピックは夢を育みます。1回目の東京大会の開催は、昭和39年、半世紀以上前のこと、日本が世界に追いつき・追い越せの高度経済成長期でした。新幹線が東京・大阪間に開通し、日本が戦後からの復興を世界に示す、将来に夢広がる大会でもありました。世界の高い壁を感じつつも、女子バレーボールをはじめ日本選手の活躍は、まさに世界に挑戦する姿に映り、日本がさらに発展していく勢いを示すものでした。小学校5年生の自分も白黒テレビの前で見入ったものです。
昨年の東京大会は、日本が経済成長を遂げ、少子高齢化の円熟社会に入る中、先進国としての安定した国家の姿、世界をリードしていく新たな挑戦を国内外にアピールする大会であったのかもしれません。残念ながら新型コロナウイルスの影響で無観客を強いられましたが、野球、ソフトボール、スケートボード、柔道、ボッチャ、陸上、水泳、車いすテニスなど各種目で、全力を尽くすアスリートたちが多くの感動を呼ぶ場面を作り、スポーツの力が発揮されました。また、米大リーグでの大谷選手の投打の活躍は超人的で、野球少年たちの夢を大きく膨らませています。
子どもたちに将来の夢を書いてもらうと多種多様。お菓子屋、美容師、保育士、医者、看護師、アスリート、ダンサー、歌手、ピアニスト、警察官、消防士、芸人、世界一周、宇宙旅行、結婚、大金持ちなど、あふれんばかりです。
夢は子どもが成長する大きな原動力。時代の波を乗り越えて、子どもたちが夢に向かって頑張れるよう励まし、やさしく厳しく育てるのは、大人の役割でしょう。
- 子どもたちが書いた夢(村上記念童心館)
(市報なかつ令和4年2月15日号掲載)