市長コラム~つなぐ~ 英語との付き合い

公開日 2022年04月12日

 
 私と英語の最初の出会いは野球かもしれません。ストライク、ボール、ホームランなど英語と意識せずに使いました。中学校から習い始めた英語は、文字も発音も新鮮に感じ、朝ドラの「カムカム・エヴリバディ」よろしく、NHKのラジオ番組もよく聞きました。また、ビートルズやミュージカル映画の音楽は、リズム感とともにその歌詞が英語への関心を高めてくれました。その後、学生時代に英会話サークルに入り、仲間と一緒に国内での英語習得に悪戦苦闘しました。
 大分県庁に入り、仕事は英語とは縁なしと思っていたところ、30歳の時、富士山麓にあった「貿易研修センター」に派遣されました。トヨタや日産などの民間企業人に交じり、日本語なしの英語漬け合宿生活を送ること3か月あまり、ハードで貴重な経験でした。帰庁後、仕事で何度か外国を訪問する機会もありました。
 さて、学校では新学期が開始。英語は、小学校3年生から慣れ親しみ、5年生から教科として学習、日常会話など工夫がなされ、かつての文法一辺倒ではありません。英語を母国語とする外国人スタッフも教室に入ります。さらに、インターネットの普及で、いつでもどこでも情報が取れ、英会話をはじめ英語学習はずいぶんやりやすい環境です。昔を思うと羨ましいです。
 中津は、かつて「英語学習の先進地」でした。福澤諭吉などの力で開校した「中津市学校」は、なんと明治4年に英語で授業を行っており、当時の教科書が今でも残っています。ここから多くの有為な中津人材を輩出、その先進的取り組みを誇らしく思います。
 ビジネスであれ、異文化交流であれ、国際社会のコミュニケーションに英語は必須。子どもたちが、英語と出会い、嫌いにならず楽しく付き合って、能力が向上できるよう「居ながらにして 英語が学べるまち中津」を目指します。

英語との付き合い

(市報なかつ令和4年4月15日号掲載)

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