公開日 2022年12月12日
11月に、全国育樹祭が大分県で開催。秋篠宮皇嗣、同妃両殿下がご来県され、植樹された緑の森を育てる活動と式典が行われました。中津市から山国町の「三郷小学校みどりの少年団」が参加。式典では大会会長賞を受賞、全国の緑の少年団を代表して活動を発表する大役、その内容も落ち着いた発表ぶりも見事でした。
「緑の少年団」とは、次世代を担う子どもたちを、緑とのふれあいを通して、故郷や人を愛する豊かな人間に育成することを目的とする団体です。三郷小学校は少年団結成40年目を迎え、52人の在校生全員が団員。下級生は、山・川遊び、シイタケの駒うち、地元の自然探検、4年生は、山国川や中津干潟の生物観察、5年生になると、山と海の交流学習や海岸清掃を始め、6年生は、植樹、枝打ち、薪づくりなど行います。加えて、上級生は、山地災害現場で防災についても学びます。
ビルの林立した大都会と違い、山国では、児童が澄んだ空気、美しい清流、木々の香り、鳥のさえずり、季節により変化する山の色、山菜など山の幸を楽しみ、山仕事に励む大人たちの姿を見て、豊かな感性を育みます。一方、豪雨時の山国川の濁流を見、台風の轟音を聞き、土砂災害や水害の大変さを経験した人も多い。
発表では、自然の「美しさ」と「怖さ」の両方を知り、「災害に強い未来の森づくり」の大切さを訴えました。少年団を熱心に指導してきた泉一徳さんや三郷小学校関係者の思いと、緑を守り育てる子どもたちのひたむきさが強く表れ、自然に囲まれた山国での生活実感がしっかり伝わってきました。
発表終了時、会場は大拍手。周りの人から「中津の子どもたち、すばらしいね」と声をかけられ、我が事のようにうれしく誇らしく感じました。三郷小学校の皆さん、よかったよ!
- 三郷小学校みどりの少年団
(市報なかつ令和4年12月15日号掲載)