公開日 2023年04月25日
「不滅の福澤プロジェクト」の一つ、ミュージカル「人誰か故郷を思わざらん~福澤諭吉翁物語~」の準備が始まりました。脚本・演出等は専門家、出演者はオール市民、公募しオーディションを経て役柄を決め、来年秋の公演に向け、1年を超える練習に入ります。
ミュージカルは「歌で展開する芝居」。踊りも加わり、台詞と演技だけでは表わせない力を発揮します。舞台では「レ・ミゼラブル」、「オペラ座の怪人」、「キャッツ」などが有名です。映画でも「サウンド・オブ・ミュージック」や「アナと雪の女王」など大ヒット、ミュージカルファンは多いのです。
心強いことに、中津には市民ミュージカルの実績と土壌があります。5年前の国民文化祭での「山国川奇譚 鶴市愛歌」は大好評。強い要望で再演されました。また中津少年少女合唱団は、毎年、創作ミュージカルを演じ、会場はいっぱいになります。
今回も中津市のオリジナルミュージカル。福澤先生の生涯を少年期、青年期、壮年期、熟年期の4期で物語を描き、それぞれ4人の諭吉役が、その活躍と心情を演じます。幕末から明治維新の時代にタイムトリップし、諭吉の人間力を伝え、現代の「中津市の人・まちづくり」に活かしたいと考えます。
AIや情報化・国際化の進展などで急激に変化する現代は、江戸から明治の大変動期になぞらえられ、日本人にとって未来の在り方が問われています。市民の皆様が、このミュージカルの出演や鑑賞により、福澤先生が生きぬいた時代経験をすることで、明日を生きるヒントを得ることができると信じています。
現在約50人の出演者を募集中(5月25日締切)、福澤先生と明治・江戸時代を旅しませんか。初出演経験者談は「楽しい、またやりたい。」初舞台となる皆さんもお待ちしています。
- 山国川奇譚 鶴市愛歌
(市報なかつ令和5年5月1日号掲載)