本日、ここに令和6年第3回定例市議会を開会し、提出しました諸議案の審議をお願いするに先立ち、まず、予算関係議案の概要についてご説明申し上げます。

　議第73号令和6年度中津市一般会計第3号補正予算につきましては、9億8,827万2千円の増額となり、補正後の予算総額は475億5,372万6千円となります。
　まず、6月下旬から7月上旬にかけての梅雨前線豪雨による災害復旧費総額は、現時点において、4億881万7千円を見込んでおります。そのうち、市民生活への影響を考慮し、早期復旧が必要なものは、発生直後から予備費を活用し速やかに対応しております。予備費対応分を除いた本復旧工事費など、2億7,833万円を今回の補正予算にて計上しております。
　次に、物価高騰対策として、影響を受けている子育て世帯などの経済的負担を踏まえて、市単独での追加支援を行います。まず、質・量ともに安定した学校給食を提供するため、学校給食提供支援補助金を当初予算において予算措置しておりますが、更なる物価高騰を受けて、増額補正を行います。さらに、燃油価格高騰の影響を受けている漁業関係者に対する支援を計上しております。
　また、平成27年度から実施してきた「なかつ6次産業推奨品制度」を拡大し、中津市産品の魅力を市内外へさらに発信するため、新たに「九州・中津ブランド認証制度」を創設いたします。今回、新たな認証制度及び認証品を市内外の消費者や事業者へPRし、販路拡大を図るための経費を計上しております。
　さらに、本年度は「中津の人づくり元年」と位置付け、各世代における学びや成長の場の創設に取り組んでおります。今回、不滅の福澤プロジェクトの一環として、幕末の城下町絵図をもとに作成したデジタル版まち歩きマップを子ども向けに製作し、ふるさと中津の魅力について学ぶ機会を増やしてまいります。
　そのほか、相互交流協約を締結している韓国晋州市との交流事業に要する経費、文化庁等の補助事業の採択を受け、日本遺産「やばけい遊覧」のさらなる魅力発信に向けて取り組む中津玖珠日本遺産推進協議会への補助金や、令和10年度からの供用開始に向けた新共同調理場の土地購入費などを計上しております。

　続きまして、議第74号令和6年度中津市国民健康保険事業特別会計第2号補正予算から議第76号令和6年度中津市後期高齢者医療特別会計第2号補正予算までの特別会計につきましては、令和5年度決算の確定にもとづく予算措置などをそれぞれ行っております。

　議第77号令和6年度中津市病院事業会計第1号補正予算につきましては、本年6月に大分県と締結した医療措置協定に基づき、新型感染症流行時の対応力を強化するため、病棟の一部を改修する経費を計上しております。

　次に予算外議案のうち主なものについて、その概要をご説明申し上げます。

　議第78号学びの里なかつ推進宣言条例の制定につきましては、未来に向けてひととまちが発展する「学びの里なかつ」を目指し、「学び」をキーワードとしたまちづくりを進めるため、条例を制定するものです。

　議第80号中津市山国バス事業の設置等に関する条例の一部改正につきましては、中津市山国バスをデマンド運行に変更し、利用客の拡大を図るため、条例の一部を改正するものです。

　議員各位におかれましては、何とぞ慎重にご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。