市長コラム~つなぐ~ 中津港とフジの花

公開日 2026年06月22日

 中津では桜、ネモフィラ、コスモスなど一年を通して花のイベントを楽しめます。その一つ春の「中津みなとふじまつり」は21回目を迎えました。中津港田尻緑地公園のフジの原木は大阪適塾で学んだ福沢諭吉先生のご縁で大阪のライオンズクラブより46年前に贈られたもの、以後中津沖代ライオンズクラブの皆さんが代々大切に育ててきました。
 私が子供の頃の中津港は着工して間もなく今とは大違い、沖の消波堤まで揺れる鉄パイプの仮橋を恐る恐る渡り魚釣りをして遊んだものです。時代とともに大きく変貌、平成11年に国の重要港湾に指定され、中津の発展を支える心臓部になっています。
 中津港からダイハツ九州の完成車の7割が自動車専用運搬船で全国へ運ばれます。中京・関西地区から逆に船で九州販売用に運ばれてくる車、木材や燃料チップ、建設用の砂利など中津港の取扱量は年々増大しています。さらに遠浅の海を浚渫し拡大された港湾用地には、半導体製造装置用部品をつくるTOTOファインセラミックスや多くの運輸会社などが立地し、中津港周辺は1万人以上が働く「ものづくりのまち中津」の拠点でもあります。
 また、最近では「飛鳥2」「にっぽん丸」「三井オーシャンフジ」など、大型クルーズ船が寄港し、観光の新しいスタイルとして港が力を発揮しています。今秋、最新豪華客船「飛鳥3」も来港予定です。高速道路交通網へのアクセスも良く、高い潜在力を持つ港があることは中津市の大きな強みです。
 房になって咲くフジの花のように産業は集積が集積を呼びます。重要港湾中津港の未来像を描いてみると、企業が立地し産業クラスター(房)を形成、人と物が盛んに行き交う様です。風に揺れるうす紫の花、穏やかで豊かな海に夢は大きく広がるばかり。いや夢見る前に大事なのは港の整備とセールス、頑張ります!

中津港とフジの花

(市報なかつ令和8年7月号掲載)

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