令和8年第3回定例市議会の行政報告

公開日 2026年08月31日

 令和8年第3回定例市議会の開会にあたりまして、行政報告等を行います。
 まず、7月28日に発生した熊本地震および8月13日から14日にかけて発生した千葉豪雨、さらには8月27日からの北陸地方での豪雨と、全国各地で続いた災害において、被災された方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表します。
 中津市においては、熊本地震の被災地への支援として、緊急消防援助隊や市民病院DMAT、JMAT、災害支援ナース、倒壊家屋の危険度判定を行う建築技師や避難所運営を行う職員を派遣しました。その他、飲料水の提供、トイレカーの派遣ならびに、義援金受付を実施しています。被災地のみなさんが1日も早く穏やかな日々を過ごせるよう、これからも必要な支援を続けてまいります。

 次に、災害に強いまちづくりについてです。
 市では、近年の気候変動により頻発する様々な災害に、適宜対応を進めてまいりました。
 梅雨明け以降の降雨不足による渇水に対応するため、8月17日に渇水対策本部を設置しました。耶馬渓ダムの貯水率が低下し、一部水田で水不足が生じています。市民へ節水を呼びかけるとともに、被害状況の調査や散水車・ポンプ貸出による農地への給水を実施しています。現時点で飲料水への影響はありませんが、今後も水利用連絡協議会の対応方針を踏まえ、節水呼びかけの継続や給水体制の強化に努める方針です。
 また、厳しい暑さが続き、連日熱中症警戒アラートが発表されました。市ではこれまで、市報やチラシ、商業施設での電子広告等による情報発信やクーリングシェルターの開設など対策を講じるとともに、特に重症化しやすい子どもや高齢者の方々に対しては、ご家族や周囲の皆様に積極的な声かけと見守りをお願いしてまいりました。さらに、今年度から新たに部局横断の「熱中症対策情報共有会議」を設置し、救急搬送の状況や各部局の取り組みを迅速に共有・横展開できる体制を整えたところです。
 6月下旬から7月上旬にかけての断続的な大雨では、今年5月に防災気象情報の名称が変更されて以来、中津市で初となる「レベル4大雨危険警報」等が発表されました。人的被害はなかったものの、農道などに多くの被害を受けており、今後、早期復旧に向けて取り組んでまいります。
 8月22日に新潟県で開催された「第54回全国消防救助技術大会」の「引揚救助」の部において、中津市消防本部のチームが県大会および九州大会を突破し、約20年ぶりとなる全国大会出場を果たしました。近年、複雑化・多様化する災害から市民を守るため、隊員の技術向上に努めてまいります。
 また、8月29日から1泊2日の日程で、宿泊型の「なかつジュニア防災リーダー」養成研修を行いました。参加児童は、備蓄食料の試食やパーテーションを使った、実践的な避難所宿泊を体験しました。今後も、幅広い防災人材の育成に取り組んでまいります。

 次に、物価高騰対策についてです。
 市民及び事業者の直接的な負担を軽減するため、6月検針分及び7月検針分の水道の基本料金を免除しました。
 また、食料品等の物価高騰による市民の家計負担軽減を図るとともに、地域における消費喚起を図ることを目的に、第9弾のプレミアム商品券を発行します。発行額は過去最大となる16億8千万円、プレミアム率も過去最高の40パーセントとするなど、市民及び事業者を強力に支援する内容となっています。今回の商品券では、中津市としては初となる電子券も発行し、市民、事業者双方にとって利便性向上につなげます。今後も社会情勢を見極めながら、必要な支援を講じてまいります。

 次に、企業誘致の推進についてです。
 6月以降、3件の立地表明がありました。
 キツキハーネス有限会社は、半導体製造装置向けワイヤーハーネスの製造を行う工場および製造ラインを新設します。投資額1億円、雇用者数10人、令和8年9月の操業開始予定です。
 日鉄精密加工株式会社は、油井管用継手いわゆるカップリングやセラミックスなどを製造する中津製造所の機械設備を増設します。投資額8千万円、雇用者数4人、令和9年3月の操業開始予定です。
 ルネサスエレクトロニクス株式会社は、半導体生産の組立・選別・包装・出荷を行っており、AIサーバー用半導体の新パッケージ生産ライン構築を目的として増設します。投資額9億円、雇用者数4人、令和9年1月の操業開始予定です。
 また、耶馬溪地域において、7月1日に最新鋭の設備を備えた、株式会社耶馬渓ファーム新酪農場の開場式が行われました。九州でも屈指の規模となる約900頭の乳牛から1日約18トンの生乳を生産する計画となっており、昨年3月に山国地域に完成した株式会社グリーンコープミルクびん牛乳工場とともに、中山間地域にとって、地域経済の発展につながるものと大いに期待しています。 
 今後も様々な分野で立地が進み、雇用の場が増えていくよう、企業活動を支援してまいります。

 次に、産業の振興についてです。
 中津の豊かな自然と生産者のこだわりから生まれた優れた商品を認証する「九州・中津逸品もん」に、新たに3件を認証しました。また、地域の歴史や文化に根ざした伝統産品を登録する新たな制度「九州・中津伝統もん」に、初となる4件を登録しました。8月4日には証書授与式を行い、九州・中津ブランドの両輪となる2つの制度が揃って新たな一歩を踏み出しました。今後も、市が誇るべき産品と事業者の皆様への支援を通じて、地域経済の活性化とブランド力の向上に取り組んでまいります。
 8月30日、JR中津駅にて「市民おさかな感謝デー 中津ハモの日」イベントが開催されました。会場では、ハモの骨切り実演や湯引きのふるまい、地元グルメの出店などがあり、来場者に中津の海の幸を楽しんでいただきました。 また、同日より11月30日までの間「中津ハモスタンプラリー」を実施しています。より多くの方々に中津ハモの魅力を知り楽しんでいただけるよう、引き続き周知と普及促進に努めてまいります。
 開業12周年を迎えた「道の駅なかつ」は、毎年、多くの方にお越しいただき、6月7日にJAおおいた直売所オアシス春夏秋冬のレジ通過者が600万人を突破しました。今後も、中津耶馬渓観光協会などの関係機関と連携したイベントの開催や、SNSの活用により、中津の魅力を広く発信してまいります。

 次に、観光の振興についてです。
 本市の魅力をInstagramにより広く周知していただく「中津市観光パートナー」の募集を行ったところ、86名の応募があり、選考の結果、5名の方をパートナーとして決定しました。活動期間は本年7月1日から令和9年6月30日までの1年間で、市内の観光地をはじめ、グルメ、イベント、自然、体験スポットなどを実際に訪問し、本市ならではの魅力を発信していただく予定です。
 7月24日から26日までの間、我が市の誇る伝統行事「中津祇園」が盛大に開催され、祇園車が市内を練り歩く勇壮な姿に多くの観客が魅了されました。25日には、市民総参加型の「市民総踊り」も開催されました。宇佐市や玖珠町、豊前市など周辺自治体で行われる祭りと連携し、制作した共通のオリジナル舞踊曲「夏祇園」も披露され、踊りを通じた市民の交流により、地域の絆を深める機会となりました。
 その他にも、夏の風物詩として広く市民に親しまれている、耶馬溪湖畔祭り、禅海くんのミニ縁日、耶馬溪千本づきフェスタ、やまくにGenryu夏祭りなど、多くの祭りが催されました。「鶴市花傘鉾祭り」においては、巡行ルートを見直すなど、伝統行事を安全に継続するための暑熱対策が図られました。

 次に、地域のにぎわいづくりについてです。
 8月7日、中津市役所において、地域おこし協力隊合同報告会を開催しました。隊員の活動内容を広く知っていただき、隊員の活動と地域のニーズを早期に繋げることで、隊員の任期終了後におけるスムーズな事業化や地域定着を目指します。 

 次に、自然環境の保全についてです。
 7月12日、リル・ドリームにてNPO法人水辺に遊ぶ会主催による「豊かな自然を未来につなぐ~九州ネイチャーポジティブサミットin中津~」が開催されました。本市において「尾無の湿地」や中津干潟の一部である「舞手川河口湿地」が国の自然共生サイトに認定された成果を踏まえ、九州各地で環境保全活動に取組む有識者から同サイトを活用した環境保全と地域経済の両立に関する先進事例が報告されるなど、本市の豊かな自然を次世代へ継承していくための持続可能な地域づくりについて活発な議論が交わされました。
 8月6日、中津市、山国川流域森林組合、株式会社大分銀行、株式会社バイウィルの4者で、「J-クレジットを活用したカーボンニュートラルに関する連携協定」を締結しました。本協定は、適切な森林管理により生み出されるCO2削減量から創出されるJ-クレジットを活用し、市域における脱炭素社会の実現や持続可能な森林管理などを目指すもので、市有林から得られるクレジットの販売収益は、森林保全などの環境施策に活用します。今回の協定締結を通じて、『環境共生都市なかつ』の実現に向けた歩みをさらに進め、かけがえのない自然を次世代へと引き継いでまいります。

 次に、あらゆる主体との連携についてです。
 中津東高等学校マーケティング部と中津商店街連合会が協働して企画・制作した、からあげの廃油を使用した「からあげキャンドル」が、7月1日から日之出町商店街で販売開始されています。生徒の「からあげの廃油を無駄にしたくない」という想いから生みだされた、からあげの聖地・中津市ならでは、そして環境にも配慮した商品です。
 また、8月22日、23日に、九州一円のJC青年会議所会員約1000人が一堂に集う「九州コンファレンス2026in中津」が開催されました。記念講演のほか、市内はもとより九州各地の食を集めたマルシェなども開催され、大いに賑わったところです。

 次に、学びの里なかつの推進についてです。
 高校生対象のショート動画作成セミナー「NAKATSU REEL CAMP」を、7月30日・31日、8月7日・11日の計4日間開催しました。 市内高校17名が参加し、スマートフォンを用いたショート動画の企画・撮影・編集技術から、情報発信に必要なデジタルリテラシーまで体系的に習得し、最終日には作成した動画の発表会を行いました。 本セミナーは、動画スキルの習得にとどまらず、高校生自らが地域の魅力を再発見し、シビックプライドを育む貴重な機会となりました。今後も、実践的な学びの機会創出に努めてまいります。
 7月2日に慶應義塾を訪問、塾長とお会いし、共同研究の推進など様々な機会での連携の強化についてお話しし、中津市で合宿を行った野球部の東京六大学野球春季リーグ戦での優勝へのお祝いを申し上げました。
 また、8月22日には、昨年に引き続きなかつ応援サポーターの恩塚 亨さんによるバスケットボール教室が開催されました。このような様々なつながりを「学びの里なかつ」の推進力とするため、今後もさらなる連携強化を図ってまいります。

 以上をもちまして、報告を終わります。

 議員の皆様方におかれましては、今後ともご指導ご協力いただきますようお願い申し上げます。

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