公開日 2011年10月01日
更新日 2020年06月04日
鉛の水道水質基準の改正について
厚生労働省は、平成15年4月1日から水道水における鉛濃度の水質基準を1リットルあたり0.05ミリグラム以下からWHO(世界保健機構)の「飲料水の水質ガイドライン」にあわせ、0.01ミリグラム以下に強化しました。これは、長期的な観点から安全性を高めるため、生涯にわたって毎日飲み続けても健康には問題のない基準値として、より一層鉛の低減化を推進するために行われたものです。
鉛管の使用経過
水道管の材料としては、鉄・塩化ビニール・ポリエチレンなど様々な物が使用されています。鉛管は安価で曲がりやすく施工がしやすいという理由から広く使用されてきました。
中津市の現状及び取り組みについて
中津市では、浄水場から道路内の配水管については鉛管を使用していません。しかし、給水管に関しては、中津市水道事業創設(昭和3年)以来平成元年まで、安価で施工性が良いことから、配水管からメーターまで及び屋内給水管として鉛給水管が使用されてきました。
平成2年1月以前に建築された建物あるいは水道工事をされた場合は、鉛給水管が使用されている可能性があります。
給水管は私的財産であるため、所有者自らの費用負担と責任で取り替えることとなっています。
平成2年1月より配水管からメーターまでの新規申込の給水管はポリエチレン管に移行しています。
給水管の漏水修理、下水道工事及び道路改良に伴う給水管の移設工事において、鉛給水管をポリエチレン管に取り替えております。
中津市の水道水の水質について
中津市の水道水については、定期的に水質検査を行っており、鉛の新基準値(1リットルあたり0.01ミリグラム)以下となっています。詳しくは水質検査結果(市報や市のホームページで公開)をご覧下さい。
しかし、朝一番に水道を使うときや、旅行などでしばらく留守にした場合など、長時間水道を使わなかった後の使い始めの水は、給水管に長時間滞留するため、鉛の管を使っている家庭では、微量の鉛が溶け出す場合があります。
通常使っている状態ではほとんど問題はありませんが、念のため、バケツ一杯程度を飲み水以外の用途(洗い物や洗濯など)に使ってから飲用してください。
鉛管の使用確認について
平成2年1月以降に新築された方や給水管を引かれた場合、鉛管は使用されていませんが、それ以前に給水管が引かれている場合、鉛管が使用されている可能性があります。ご家庭に鉛管が使用されているかどうか確認されたい場合は、上下水道部水道工務課給水係へお問い合わせ下さい。場所によっては、現地調査後お知らせする場合があります。