公開日 2011年10月01日
更新日 2024年12月12日
光化学オキシダントと光化学スモッグ
自動車の排気ガスや工場等の煙に含まれる窒素酸化物や炭化水素が、紫外線によって光化学反応を起こして発生するオゾンなどの酸化力の強い物質を「光化学オキシダント」と言います。オゾンは、成層圏では有害な紫外線を吸収しますが、地上では毒性が強く、高濃度になると人体に大きな影響があります。
「光化学オキシダント」の濃度が高くなり、空に白いモヤがかかったような状態を「光化学スモッグ」と言います。
風が弱く、気温が高く、日差しが強い日は「光化学オキシダント」が発生しやすいため、特に注意が必要です。
光化学オキシダントでこんな症状が出る場合があります
- 目がチカチカする
- のどが痛い
- せきが出る
- 呼吸が苦しい
- 頭が痛い
アレルギー体質の方や喘息等の持病がある方は特にご注意ください。
注意報等の発令について
高濃度の「光化学オキシダント」が観測された場合には、注意報等を発令し、小中学校、幼稚園、保育園などに連絡するとともにインターネット(ホームページ)などを通じ、市民の皆様にお知らせする事にしています。
大分県の発令情報は県ホームページに掲載されます。なお、ホームページの更新には、システムの都合上時間がかかることがあります。
リンク:大分県大気環境情報
また、光化学オキシダントを含む大気の測定値については、環境省ホームページで確認する事が出来ます。
発令地域について
中津総合庁舎に観測地点があり、発令地域は北部地域(中津市・宇佐市)全域に連絡する事にしています。
発令時の対応
注意報等が発生されたときは、特に子どもや体調の悪い人などに影響が出やすいことなどを考慮して、次の点に注意して下さい。
- 屋外での激しい運動はさけましょう。
- 窓を閉めてなるべく室内で過ごしましょう。
- 目やのどが痛くなったら、水で洗い流しましょう。
- 頭が痛くなったり、息苦しくなったら、日陰や室内で休みましょう。
- 症状がひどいとき、おさまらないときは医療機関の診断を受けましょう。
- 自動車の使用は控えるようにご協力ください。
- 工場、事業場の方は排ガスの減少にご協力ください。
- 洗濯物は外に干しても問題ありません。
【参考】光化学オキシダント注意報などの発令基準
予報
濃度(1時間値)が0.10パーツ・パー・ミリオンを超え、さらに状態の一段の悪化が予想されるとき
注意報
濃度(1時間値)が0.12パーツ・パー・ミリオン以上となり、状態の継続が認められるとき
警報
濃度(1時間値)が0.24パーツ・パー・ミリオン以上となり、状態の継続が認められるとき。
重大警報
濃度(1時間値)が0.40パーツ・パー・ミリオン以上となり、状態の継続が認められるとき。