公開日 2016年09月13日
更新日 2020年11月20日
早く知る!
寝ている間に発生した火災に気付かずに、逃げ遅れてしまう事例が多く発生しています。現在、こうした逃げ遅れを防ぐために、「住宅用火災警報器」の設置が消防法で定められています。
「住宅用火災警報器」は、就寝中でも火災の発生を大きな音で知らせてくれるものであり、避難に時間がかかることが多い高齢者がおられる住宅には、特に確実な設置が必要となります。
「住宅用火災警報器」の電池の寿命は、長いもので10年ですが、短いものの中には5年や1年で切れてしまうものもあります。電池が切れたことに気づかず放っておくと、火災が発生した時に作動しないので、定期的に作動確認をすることが大切です。
早く消す!
万が一火災が発生してしまっても「消火器」を備えて
いれば、安全確実に消火でき、被害を最小限に食い止
めることができます。
ひと口に「消火器」というと、「大きくてうちには置く場所
がないなぁ」と思われる方や、「重くていざというときにう
まく使えないよ」と思っておられる方も多いと思いますが、
なかには通常の消火器よりも軽くて小さい「住宅用消火
器」や、女性や高齢者でも扱いやすいスプレータイプの
「エアゾール式簡易消火具」というような器具も販売され
ています。
特に高齢者のおられる家庭には、これらの器具を備えておくことをお薦めします。
火を拡大させない!
死者が発生した住宅火災で、最も多い出火原因はたばこによるもので、なかでも寝たばこにより発生した火災で多くの死者が発生しています。また、調理中の着衣着火により亡くなる高齢者も少なくありません。
このような火災による死者を減らすために、パジャマやエプロンといった衣類や、枕や布団カバーなどの寝具には燃えにくく作られた「防炎品」を使用することをお薦めしています。
また、カーテンやじゅうたんなども「防炎品」であれば、万が一火災が発生しても、急激に火炎が拡大するのを防ぐことができます。車やバイクのボディカバーなども同様に「防炎品」を使用することで、放火による火災の拡大防止に有効です。