公開日 2020年01月19日
更新日 2024年03月29日
毎月19日は「食育の日」です。食育は、子どもから大人まで生涯にわたって必要です。
今年度は、年代に応じた食生活のポイントやレシピを紹介します。家族や仲間と食卓を囲み、食べることの楽しさや大切さを考えてみましょう。
冬の離乳食(ほうれん草)
今回は冬が旬のほうれん草を使った、美味しい離乳食をご紹介します。
ほうれん草は緑黄色野菜の王様と呼ばれるほど、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。特にβ-カロテンと葉酸を多く含んでおり、加熱するとかさが3分の1程度に減るため、量を多く摂ることができます。
ほうれん草は離乳食初期(5~6か月)から開始できる食材です。
ほうれん草の調理ポイント
- 離乳初期(5~6か月)は茹で、ラップで棒状に包んで冷凍し、葉先をすりおろすとなめらかになります。
- 離乳中期(7~8か月)までは柔らかい葉先を使用しましょう。
- 離乳後期(9~11か月)は茎も刻んで離乳食に使用してみましょう。
- 調理をする前にしっかり根元の泥を洗い流します。
月齢に応じた大きさの目安
- 5~6か月児:柔らかく加熱し、すりつぶす(だし等でのばす)
- 7~8か月児:柔らかく加熱し、細かく刻む
- 9~11か月児:柔らかく加熱し、5ミリ程度に刻む
豆腐とほうれん草のすりながし(5~6か月児)
材料(1回分)
豆腐2センチ角(10グラム)、ほうれん草葉2分の1枚(5グラム)、だし大さじ1(15グラム)
作り方
- ほうれん草はよく洗って、鍋で柔らかく茹でる。
- 茹でたほうれん草はよく絞り、葉先を刻む。
- 耐熱容器に豆腐を入れて、ラップをかけて15秒ほど加熱する。
- すり鉢に、茹でたほうれん草と豆腐を入れる。
- だしでのばしながら、なめらかにすりつぶす。
作り方のコツ
電子レンジで豆腐を加熱した後、豆腐から出た水分は軽く切りましょう。
すり鉢の他、ブレンダーやミキサーを使用しても作ることができます。
だしは、急須の茶漉しにかつお節を多めに入れ、熱湯を注いで3~5分待つだけで簡易的にだしを作ることができます。
ほうれん草がゆ(7~8か月児)
材料(1回分)
5倍がゆ大さじ3強(50グラム)、釜揚げしらす大さじ1(7グラム)、かつお節ひとつかみ(1グラム)、ほうれん草葉1枚分(10グラム)
作り方
- 炊飯器のおかゆモードで5倍かゆを作る(米1に対し、5倍の水加減)
- ほうれん草はよく洗って、鍋で柔らかく茹でる。
- しらすは細かく刻んでおく。
- 小鍋におかゆ、ほうれん草、しらすを加えてさっと煮る。
- かつお節を手でもみながら、4に加えて混ぜてから火を止める。
作り方のコツ
おかゆは鍋で作ってもよいです。(ごはんから作る場合は、ごはん1に対し、4倍の水加減)
水分が飛ぶため、弱火でさっと調理しましょう。
ほうれん草のスクランブルエッグ(9~11か月児)
材料(1回分)
全卵2分の1(25グラム)、プロセスチーズ小3分の1個(5グラム)、ほうれん草葉2枚(20グラム)、サラダ油(少々)
作り方
- ほうれん草はよく洗って、鍋で柔らかく茹でる。(茎も刻んで使ってよい)
- 卵をしっかり溶く。
- チーズは細かく刻んで、とき卵に加える。
- フライパンに油を薄くひき、ほうれん草をさっと炒める。
- チーズを加えたとき卵を加えて、菜箸で混ぜながらポロポロになるように炒める。
作り方のコツ
茎は葉先より固いため、柔らかく煮たものを刻みます。
油はキッチンペーパーなどに染み込ませ、フライパンに薄く塗りましょう。
卵はしっかりと加熱しましょう。(食物アレルギーの観点から)
※卵を初めて開始する際は、しっかり固ゆでした卵黄を少量から与えます。
- 「なかつ食育指針」を実践して毎日の食生活を楽しく送りましょう