公開日 2020年11月24日
更新日 2022年01月04日
着衣着火をご存じですか?
着衣着火とは
調理中のガスコンロの火や仏壇のろうそくの火などが、「今着ている服」についてすぐに燃え上がる現象を「着衣着火」と言います。「着衣着火」は、ちょっとした不注意で誰にでも起こりうる現象で、大変危険であるにもかかわらず、意外と知られていないのが現状です。管内でも「着衣着火」による火災が発生しています。
着衣着火の事故事例
- 火のついたろうそくを使用し、線香に火をつけようとしたところ、首に巻いていたマフラーに着火した。
- 石油ストーブを囲んで話し込んでいたら、洋服の裾に着火した。
- やかんを火にかけ、ガスコンロの奥に手を伸ばしたところ、着ていた服の腕部分に着火した。
- 幼児が手持ち花火をしていたところ、手持ち花火がワンピースの裾に着火した。
- タバコを吸おうとしてライターに火をつけたところ、首に巻いていたマフラーに着火した。など
着衣着火を防ぐには
- 火を扱うときは、袖や裾が広がっている服は着火しやすいので避けましょう。
- 電気ストーブに近寄りすぎて重症なやけどを負った例もあり、直接炎が見えないからといって油断は禁物です。
- ガスコンロの奥に物を置かず、ガスコンロの周りを整理整頓しましょう。
- 着衣の表面が起毛していたり、木綿等の繊維素材を使った、炎が燃え広がりやすい素材の衣類は、わずかな炎の着火で短時間に衣類の表面を炎が走る「表面フラッシュ現象」を引き起こし非常に危険です。燃えやすい素材の衣類を着ている時は十分気をつけましょう。
もし着衣に着火してしまった時は
着衣に火がついた場合には、手ではたいて消すことは困難です。すぐに水をかぶって火を消してください。水道の水、流しの洗い桶の水、浴槽の水、花瓶の水、飲み物など近くにある水を火にかけてください。服が脱げず、近くに水がなかったら、慌てて走り回ったりせず、「ストップ、ドロップ&ロール」(止まって、倒れて、転がって)を行ってください。これは、アメリカの消防士たちが考えて日本でも徐々に広まりつつある対処法です。アメリカでは「ストップ、ドロップ&ロール」(止まって、倒れて、転がって)という言葉をキーワードに子どものころから着衣着火への対処法を教育しています。着衣の火が消えたら、すぐに消防署(119番)へ通報してください。やけどをしてしまったときは、水道の流水で冷やしてください。救急車を呼ぶ必要がある場合は、救急車が来るまでそのまま冷やし続けてください。
着衣着火への対処法 ~ストップ、ドロップ&ロール~
※和歌山市消防局の「和びっとちゃん」を使用
- 服に火がついたまま走ると、かえって火の勢いを大きくするので、その場に止まります。
- 燃えているところを地面に押しつけます。
- ゴロゴロ転がることで、服についた火が地面とあたって、広い範囲を窒息消火します。
お問い合わせ
消防署
住所:〒871-0027 大分県中津市大字上宮永364
TEL:0979-22-0001
FAX:0979-22-0134
E-Mail:nakasyo@city.nakatsu.lg.jp