無煙ロースターの火災を防ごう

公開日 2022年12月26日

更新日 2022年12月26日

無煙ロースターは、肉を焼くと同時に煙が排出されることから、臭いがつきにくく店内がクリーンに保たれるという理由で多くの店舗に設置されています。しかし、日常の清掃を怠ると火災の発生や延焼拡大の要因となります。

主な2つの原因

清掃不良によるもの

・無煙ロースターの排気ダクト内に油塵(油の汚れ)が堆積する。

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・飲食中、排気ダクト内に火のついた肉片や炎が吸い込まれる。

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・油塵に着火する。

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・防火ダンパーがない。又は防火ダンパーが油脂などにより固着して正常に作動していない。

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・火災が発生。

油塵が堆積したダクト内部
油塵が堆積したダクト内部
油塵によって固着した防火ダンパー
油塵によって固着した防火ダンパー

*防火ダンパーとは、建物の空気調和や換気を目的とするダクト(管)の内側に設置されるもので、設定温度を超えた空気が通過すると、自動的にダクト内を流れる火炎や煙を遮断する安全装置です。

施工不良によるもの

・壁や床内に通っている無煙ロースターの排気ダクトが建築材(木製の壁など)と近接している。

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・排気ダクトからの熱により、建築材が低温発火を起こす。

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・火災が発生。

建築材が低温発火したもの。排気ダクトは被覆されておらず、離隔距離が小さい。

*低温発火とは、木材に熱が加わると含まれている水分が徐々に減少し、炭になります。そこにさらに熱が加えられると、ある日突然発火する現象です。

火災予防のポイント

定期的な清掃と点検

無煙ロースターの部品などは、定期的に点検・清掃を行いましょう。また、床下などの排気ダクトについても、定期的にメーカーなどに清掃を依頼しましょう。

離隔距離の確保

排気ダクトは、床材などの可燃物との間に10センチメートル以上の距離を保つか、不燃材料(金属以外)で有効に被覆しましょう。(中津市火災予防条例により定められています。)

お問い合わせ

消防課
住所:〒871-0027 大分県中津市大字上宮永364
TEL:0979-22-9831
FAX:0979-22-4805

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