公開日 2021年05月11日
更新日 2024年08月08日
災害が発生したとき、飼い主だけでなくペットも同じように危険にさらされます。
大切なペットを守るために大切なことは、飼い主が無事でなければペットを守ることはできないということ、そして、ペットを守るだけでなく周囲に迷惑をかけないように飼い主が責任を持って管理することです。
日頃から、防災用品の準備やしつけなどを行い、災害時に慌てないように準備をしておきましょう。
1.避難所等への同行避難
同行避難とは、ペットと一緒に避難所等まで避難することです。
過去の災害において、ペットが飼い主と離れ離れになる事例が多数発生しました。ペットが負傷してしまうおそれや、繁殖による頭数増加で、住民の安全が脅かされたり、公衆衛生上の環境悪化も懸念されます。
このような事態を防ぐため、同行避難は必要なことと考えられています。
2.災害への日頃からの備えについて
1.自分が住んでいる場所の災害リスクの把握
中津市防災マップ(WEB版)にて、災害リスクを予め把握しておきましょう。
※自分の住んでいる場所に着色がある場合は、中津市から避難指示等の発令があった場合は、避難する必要があります。
※着色がない場所に住んでいる方については、災害リスクが低いというだけで、絶対に安全とは限りません。周囲の状況をみて、災害の恐れがある場合は避難する必要があります。
2.避難場所の検討
災害時に避難する場合は、平常時においてどこに避難するかを明確にしておくことが重要です。
避難場所については、主に次の3つがあげられます。
(1)安全な地域に立地する知人・親戚宅
市が開設する避難所は限りがあります。安全な地域に立地する知人・親戚宅に、ペットと供に避難することを検討してみてください。
※知人、親戚宅が安全かどうかは、中津市内であれば中津市防災マップ(WEB版)、中津市外であれば、国土交通省が公開しているハザードマップポータルサイトにて確認してください。
(2)ペットホテルや動物病院の一時預かり
安全な地域に立地する知人・親戚宅と同様に、市が開設する避難所の3密リスクを回避できます。
※中津市では、ペットホテル等のあっせんは行っていませんので、各自で平常時に調査を行い確保を行って下さい。
※ペットホテル等についても、中津市内であれば中津市防災マップ(WEB版)、中津市外であれば、国土交通省が公開しているハザードマップポータルサイトにて、安全かどうか確認をしておいてください。
(3)在宅避難
災害リスクがある場所に住んでいるが、自宅での居住が継続できる場合(例:河川の氾濫に伴う浸水想定区域に立地しているが、浸水深よりも高いマンションの高層階に居住している場合等)は、在宅避難が可能です。
※但し、食料の備蓄等、家庭での長期に渡る避難生活を想定した備蓄を行っていることが条件です。
中津市が開設する避難所
中津市においては、次の情報伝達手段で避難所の開設を広報いたします。
【避難所を開設する際の情報伝達手段】
- 中津市ホームページ(緊急情報に掲載)
- 中津市防災ポータルサイト
- なかつメール(メール・LINE)
- Yahoo!防災速報
- 中津市防災緊急告知FMラジオ(中津地域のみ)
- MCA無線(中津地域のみ)
- 告知放送(下毛地域のみ)
- 自動電話発信・ファックス送信サービス(視覚・聴覚障がい者のみ)
市の避難所へ同行避難をされる場合は、次の点に注意して下さい。
【避難スペースについて】
ダイハツ九州アリーナ2階に、ペット同伴者専用避難スペースを確保しています。
その他避難所については、避難所における避難者と離れた屋外等の飼育スペース、又は避難者の車での車中飼育が原則となります。
※その他避難所も状況によっては、ペットの屋内避難スペースを確保できる避難所を開設できる場合があります。詳しくは、避難所開設後に、最寄りの避難所の担当市職員にご相談ください。
【受け入れ可能なペットについて】
- 犬や猫などの小型の小動物と鳥類
※特定動物や特定外来生物に指定された動物、これらに類する動物は対象外 - 飼い主がケージ等を準備し、ケージ等での飼育が可能であること。
※放し飼いは厳禁
【避難所でのペットの飼育について】
避難所は、避難スペースの提供を行うのみですので、ペットの飼育は全て飼い主が責任を持って行って下さい。
また、ペットの飼育に必要な備蓄等も準備しておりませんので、避難所で必要な物品は全て飼い主がご準備願います。
3.同行避難時の持ち物の準備
避難所等において、食料などの必要な物資、ペットの飼育は全て飼い主が責任を持って行う必要がありますので、あらかじめ避難に必要な物資の備蓄を行っておきましょう。
特に、優先度の高いものはすぐに持ち出せるように、袋などにひとまとめに保管しておくと、いざ避難をする際に迅速に行動できるため効果的です。
【主な備蓄品等の例】
- 最低7日分以上のフード、水
- 薬、療法食(必要に応じて)
- 予備の首輪やリード
- 食器
- トイレ用品(ペットシーツや猫用トイレの砂など)
- ケージやキャリーバッグ
- タオル、ブラシ
- 使い慣れたおもちゃ
4.ペットのしつけと健康管理
飼い主が、いざペットを連れて避難しようとしても、ペットも突然の災害にパニックになり、いつもと違う行動を取る可能性があります。
こうした状況で、人とペットが安全に避難するために、普段からキャリーバック等に入ることを嫌がらないことや、犬の場合は、「待て」、「おいで」等のしつけを行っておくなど、周囲の人に迷惑をかけないように努めましょう。
【災害に備えたしつけと健康管理の例】
- 犬の場合
- 「待て」「おいで」「お座り」「伏せ」などの基本的なしつけを行う。
- ケージ等の中に入ることを嫌がらないように、日頃から慣らしておく。
- 不必要に吠えないしつけを行う。
- 人やほかの動物を怖がったり攻撃的にならない。
- 決められた場所で排泄ができる。
- 狂犬病予防接種などの各種ワクチン接種を行う。
- 犬フィラリア症など寄生虫の予防、駆除を行う。
- 不妊・去勢手術を行う。
- 猫の場合
- ケージやキャリーバッグに入ることを嫌がらないように、日頃から慣らしておく。
- 人やほかの動物を怖がらない。
- 決められた場所で排泄ができる。
- 各種ワクチン接種を行う。
- 寄生虫の予防、駆除を行う。
- 不妊・去勢手術を行う。