公開日 2021年05月20日
更新日 2024年04月18日
1.南海トラフ地震の多様な発生形態と臨時情報について
国は、平成31年3月末に「半割れ」など、南海トラフ地震の発生可能性が相対的に高まったと評価された場合に自治体等が取るべき防災対応について「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応検討ガイドライン」を公表しました。
多様な発生形態
半割れ(大規模地震 マグニチュード8.0以上)/被害甚大ケース
<評価基準>
南海トラフの想定震源域内のプレート境界においてマグニチュード8.0以上の地震が発生した場合
一部割れ(前震可能性地震 マグニチュード7.0以上8.0未満)/被害限定ケース
<評価基準>
南海トラフの想定震源域及びその周辺においてマグニチュード7.0以上の地震が発生した場合(半割れケースの場合を除く)
ゆっくりすべり/被害なしケース
<評価基準>
ひずみ計等で有意な変化として捉えられる、短い期間にプレート境界の固着状態が明らかに変化しているような通常とは異なるゆっくりすべりが観測された場合
- 多様な発生形態イメージ図(出典:大分県ホームページ)
南海トラフ地震臨時情報
南海トラフでマグニチュード6.8以上の地震が起きると、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表され、住民や企業は、防災対応を取ることが求められます。半割れケースの場合には、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」が発表され、津波の到達が早い地域の避難行動要支援者は事前避難が求められます(事前避難対象地域)。
国のガイドラインでは、事前避難対象地域を、「地震発生後に津波等で30分以内に30センチメートル以上浸水する地域」を基準とするよう示されていますが、大分県の調査の結果、中津市は事前避難対象地域には該当しませんでした。
- 南海トラフ地震臨時情報と求められる主な対応イメージ図(出典:大分県ホームページ)
2.南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された場合の対応について
中津市では、事前避難対象地域には該当しませんが、今後発生する可能性の高い巨大地震に備え、避難対象者に該当する市民の方については、中津市が開設する避難所や、安全な地域にお住まいの親族・友人宅等に1週間避難することを検討して下さい。
なお、中津市が開設する避難所については、開設時に中津市ホームページ、中津市防災ポータルサイト、なかつメール等にてお知らせいたしますので、ご確認下さい。
避難対象者
- 土砂災害の恐れがある危険な場所に住んでいる方
※中津市防災マップ(WEB版)で、自宅の災害リスクを把握しておきましょう。 - 自宅の耐震性等に不安を感じる方
対象地域
中津市内全域
3.南海トラフ地震に係る映像資料について
内閣府・防災情報のページをご覧ください。