公開日 2024年04月01日
更新日 2024年10月23日
令和6年4月1日より、50歳以上の市民を対象に帯状疱疹の任意予防接種費用の一部助成を行います。
帯状疱疹予防接種は、予防接種法に基づかない任意予防接種です。
予防接種を受ける前に、ワクチンの予防効果と副反応のリスクを十分理解し、かかりつけ医師に相談のうえ接種をご判断ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は水ぶくれを伴う赤い発疹が、体の左右どちらかの一部に、帯状にピリピリとした痛みとともにあらわれる皮膚の疾患です。痛みは徐々に増していき、強い痛みを伴うことが多く、その症状は3週間から4週間ほど続きます。症状の多くは上半身にあらわれますが、顔や目、頭などにあらわれることもあります。
多くの人が子どもの時に感染する水痘(みずぼうそう)ウイルスが体の中で長期間潜伏し、過労やストレスなどで免疫力が低下した際などに、帯状疱疹として発症します。
特に50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。また、皮膚症状が治った後も、50歳以上の約2割の方は長い期間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」になる可能性があります。
帯状疱疹予防接種の効果と副反応
帯状疱疹ワクチンには、次の2種類があります。効果や接種対象などに違いがありますので、必ず医師にご相談ください。
※厚生労働省ワクチン分科会資料、添付文書より
1.乾燥弱毒生水痘ワクチン【生ワクチン】(製品名:ビケン)
ワクチンの種類:生ワクチン(病原性を弱めた細菌やウイルスそのものを成分としたワクチン)
接種回数:1回
接種方法:皮下注射
効果持続期間 :5年程度
発症予防効果:接種後1年62.0%、接種後5年43.1%
接種費用の目安:1回あたり7,000~10,000円
副反応:
≪注射部位≫発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)
≪皮膚≫発疹(1~5%)、紅斑・そう痒(1%未満)
≪筋・骨格系≫関節痛・筋骨格痛(1%未満)
≪その他≫倦怠感(1~5%未満)、動悸・疼痛(1%未満)、小脳性運動失調(頻度不明)
※頻度は不明だが、重大な副反応として、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、速やかに医師の診察を受けること。
接種できない方:明らかな発熱をしている方、重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方、対象ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方、妊娠している方、医師が予防接種を行うことが不適当な状態と判断した方、明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方、免疫抑制をきたす治療を受けている方
2.乾燥組換え帯状疱疹ワクチン【不活化ワクチン】(製品名:シングリックス)
ワクチンの種類:不活化ワクチン(病原性をなくした細菌やウイルスの一部を成分としたワクチン)
接種回数:2回(2回目は、1回目接種後2か月後から6か月までの間)
接種方法:筋肉内注射
効果持続期間:10年
発症予防効果:接種後1年97.7%、接種後10年73.2%
接種費用の目安:1回あたり20,000~23,000円
副反応:
≪注射部位≫疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、そう痒感(1~10%未満)、注射部位反応・発疹・炎症・硬結・関節痛・内出血・浮腫・不快感・熱感(1%未満)
≪筋・骨格系≫筋肉痛(36.9%)、関節痛・四肢痛・背部痛・筋骨格痛・頚部痛(1%未満)
≪精神神経系≫頭痛(28.3%)、浮動性めまい・不眠症・傾眠・嗜眠(1%未満)
≪消火器≫胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)(12.0%)
≪過敏症≫蕁麻疹・血管性浮腫(1%未満)
≪皮膚≫そう痒症・発疹・紅斑・多汗症(1%未満)
≪呼吸器≫口腔咽頭痛・咳嗽(1%未満)
≪感染症≫鼻咽頭炎・気道感染・インフルエンザ感染・ヘルペス(口腔または単純ヘルペス)感染(1%未満)
≪その他≫疲労(34.6%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、倦怠感・疼痛(1~10%未満)、インフルエンザ様疾患・無力感・冷感・熱感・食欲減退・回転性めまい(1%未満)
※頻度は不明だが、重大な副反応として、ショック、アナフィラキシーがあらわれることがある。
接種できない方:明らかな発熱をしている方、重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方、対象ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方、医師が予防接種を行うことが不適当な状態と判断した方
ワクチン添付文書
生ワクチン(ビケン)(乾燥弱毒性水痘ワクチン)[PDF:799KB]
不活化ワクチン(シングリックス)(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)[PDF:618KB]
任意接種における健康被害の救済措置について
帯状疱疹ワクチンは、任意予防接種であり、予防接種法に基づく救済措置はありません。被接種者に健康被害が生じたときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済の対象となる場合があります。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の健康被害救済制度について
費用助成の内容
対象者
接種日当日に、中津市に住民登録のある満50歳以上の方
令和6年4月1日以降に帯状疱疹予防接種を受けた方
助成対象ワクチンの種類と助成回数・助成金額
助成の対象となるワクチンの種類は2種類あり、ワクチンに応じて助成回数や助成金額が異なります。
助成は、どちらかのワクチンで生涯一度限りです。
種類 |
乾燥弱毒生水痘ワクチン |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン |
---|---|---|
助成回数 | 1回のみ |
2回まで |
助成金額 |
1回あたり5,000円 |
1回あたり10,000円 |
申請期限
接種を受けた日から1年以内
(例)令和6年4月1日に接種した場合、令和7年3月31日までに申請
※1回目、2回目の接種から、それぞれ1年以内です。
申請方法
帯状疱疹予防接種を接種後、次の書類を中津市地域医療対策課又は各支所の総務・住民課へ提出してください。
- 中津市帯状疱疹任意予防接種費用助成金交付申請兼請求書[PDF:272KB]
この請求書の用紙は、窓口に準備しています。 - 接種した医療機関が発行した領収書及び明細書(ワクチンの種類、予防接種を受けた方の氏名、接種日が確認できるもの)
持参するもの:本人確認用書類(運転免許証等)、振込口座の確認ができるもの(通帳、キャッシュカード等)
郵送での申請を希望される場合
次の書類を地域医療対策課(〒871-8501 中津市豊田町14番地3)へ送付してください。
- 中津市帯状疱疹任意予防接種費用助成金交付申請兼請求書[PDF:272KB]
- 接種した医療機関が発行した領収書及び明細書(ワクチンの種類、予防接種を受けた方の氏名、接種日が確認できるもの)
- 本人確認用書類(運転免許証等)の写し
- 振込口座の確認(銀行名、支店名、名義人、口座番号)が確認できるものの写し
申請書類を審査後、指定された金融機関の口座へ助成金を振り込みます。
問合せ先
中津市地域医療対策課
電話:0979-62-9211
お問い合わせ
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