日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師研修制度について
当院は、2019年度より日本病院薬剤師会がん専門薬剤師研修施設として認定されました。第1期(9月~11月)、第2期(1月~3月)の年2回行うことを予定しています。 本研修では、がん化学療法に関する知識および技術を習得するため、薬剤師やがん専門医等による講義を行っております。研修修了者には修了証が交付され、がん薬物療法認定薬剤師申請資格の一つとして扱われます。 |
研修を希望される方は、日本病院薬剤師会の下記リンク先を開き、応募方法をご確認ください。年2回応募があります。
https://www.jshp.or.jp/#
当院のがん薬物療法認定薬剤師研修における目的、実務研修、講義研修、研究の内容と特色は以下の通りです。
目的
がん薬物療法に必要な高度の知識、技能、臨床経験を修得し、将来、自らの地域においてがん薬物療法に精通した薬剤師を育成・指導する役割を担う指導的立場の薬剤師を養成することを目的としております。
実務研修
- 調剤業務、注射業務:入院・外来の調剤等を行います。
- 薬剤管理指導業務:研修で必須とされる乳がん、上部・下部消化器がん、呼吸器がん、血液がんの薬剤管理指導業務、その他の肝・胆・膵臓がん、婦人科がん、泌尿器がん、脳腫瘍等も経験可能。
- 外来化学療法センター:スタッフミーティングへの参加、外来患者への薬剤管理指導
- 抗がん剤調製業務:閉鎖式デバイスを用いた抗がん剤調製
- レジメンの管理体制:レジメン審査委員会、レジメン登録、がん化学療法指示票作成
- チーム医療への参加:緩和ケアチーム、感染対策チーム、NST等
- カンファレンスへの参加:外科、呼吸器外科、乳腺外科のカンファレンスへの参加
- 緩和ケア病棟:スタッフミーティングへの参加、薬剤管理指導
- ケモリンクナース会への参加・講義:月1回のケモリンクナース会への参加。IVナースへの講義(月1回 その時期により担当する分野は異なる)
- TDM:がん患者の薬物血中濃度の解析と処方設計
- 医療安全:安心安全な治療を施行するための具体的な対策
- 地域がん医療研修会:「オンたまの会」でのファシリテーターまたは講師:中津近郊の薬剤師と共に行っているがん薬物治療に関する研修会でのファシリテーターや講師
講義研修
- 各がん種に対する標準治療と最近の動向に関する講義(各診療科医師)
- 抗がん剤のPK/PD、曝露対策、支持療法、医療情報(薬剤科)
- リハビリ、口腔ケア、栄養、感染対策など(各種医療スタッフ)
- 退院時支援と在宅(地域医療センター) ほか
研究
がん薬物療法に関する研究を行い、学会発表と論文投稿を目指します。
月2回ほど、研究について話し合いをしています。
【研修総括責任者】 上ノ段 友里