公開日 2018年10月12日
更新日 2019年12月26日
中津駅から30分ほど南下した場所に位置する景勝地「耶馬渓」。春は新緑、秋はもみじが彩りを添える奇岩と渓谷が織りなす自然美は、一年を通して人々を魅了します。日光(栃木)、嵐山(京都)にならぶ日本三大紅葉としても有名で、 平成29年4月には「やばけい遊覧~大地に描いた山水絵巻の道をゆく~」として日本遺産にも認定されました。魅力ある自然や歴史文化が数多く残っています。
また、耶馬渓にはかつて運行していた旧耶馬渓鉄道を改修した全長約36キロメートルのサイクリングコース『メイプル耶馬サイクリングロード』があります。鉄道跡の風景が楽しめ、新緑や紅葉の季節はコース全体がビュースポットとなります。700円からレンタルできるお手軽さもオススメです。
ここでは耶馬渓観光の一部を紹介しますので、ぜひ日本遺産にもなったやばけい遊覧をお楽しみください。
日本遺産「やばけい遊覧」観光モデルコース(自動車)
青の洞門・競秀峰
江戸時代ではここを通行するために競秀峰の高い岩壁に作られ鉄の鎖を命綱にした大変危険な道を通っていました。諸国巡礼の旅の途中に耶馬渓へ立ち寄った禅海和尚は、この危険な道で人馬が命を落とすのを見て心を痛め、享保20年(1735年)から自力で岩壁を掘り始めました。禅海和尚は托鉢勧進によって資金を集め、雇った石工たちとともにノミと鎚だけで掘り続け、30年余り経った明和元年(1764年)、全長342メートル(うちトンネル部分は144メートル)の洞門を完成させました。寛延3年(1750年)には第1期工事落成記念の大供養が行われ、以降は「人は4文、牛馬は8文」の通行料を徴収して工事の費用に充てており、日本初の有料道路とも言われています。写真はゴールデンウィーク頃に見頃を迎えるネモフィラの花の様子です。「青」の洞門の名称にちなんで植栽しています。青の洞門北側出口から約200メートルにある耶馬渓橋もオススメ!とても近いので、セットでお楽しみください♪
【料金】見学料・駐車場代とも無料
↓ 車5分
羅漢寺
大化元年(645年)にインドの僧・法道仙人がこの地で修行したことに始まると伝えられています。五百羅漢(国指定重要文化財)をはじめ数千体のさまざまな表情をした石仏が迎えてくれます。※境内撮影禁止。
【料金】入山料志納:中学生以上1,000円、小学生500円(未就学児は無料)
↓ 車25分
一目八景
若葉もみじの新緑から錦もみじの紅葉期まで、一年中鮮やかな景観を見せてくれる深耶馬溪の中心地にあります。
群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺などの周囲の岩峰群が一望できることから名づけられた深耶馬溪の代表的な景勝地です。蕎麦屋や旅館などの中心に位置する一目八景展望台から、景色を堪能出来ます。
さらに、川向こうには遊歩道もあり、展望台からの眺めとはまた違った一目八景を満喫来ます。
↓ 車35分
猿飛千壺峡
長い年月をかけ、自然の激しい渓流が造りあげた大小無数の甌穴(おうけつ)が約2キロメートルに渡って峡底に広がっています。新緑や紅葉のスポットとしておすすめです。山国川の清流と河床一帯に広がる変朽安山岩、小さな石ころの三位一体で生まれた自然の造形物です。
「猿飛」という名前は、その昔、山猿が現れて岩から岩を飛び回っていたことから名付けられました。国の天然記念物に指定され、下流に名勝「魔林峡」や「念仏橋」があり、山国の「高千穂」とも称される魔林峡は四季折々の神秘的な美しさを見せてくれます。
【料金】見学料・駐車場代とも無料
耶馬渓までのアクセス情報
「青の洞門」まで車でのアクセス
- JR中津駅から 約25分
- 東九州自動車道(高速道路)
中津インターチェンジ(大分方面)から 約20分
豊前インターチェンジ(福岡方面)から 約20分 - 北九州空港から 約60分
- 大分空港から 約80分
路線バスでのアクセス
バスの時刻表については公共交通の路線図・時刻表についてのページを参照してください。
耶馬渓方面から中津駅方面へ向かうバスは18時~19時頃が最終便となりますのでご注意ください。
メイプル耶馬サイクリングロード
旧耶馬渓鉄道を改修した、全長36キロメートルのサイクリングロード。鉄道跡なので勾配が少なく初心者でも気楽に耶馬渓を眺めながらサイクリングを楽しめます。
自動車では見つけられないフォトスポットやお店を見つけることができるかもしれません。
【レンタル料金】フリータイム1台700円
【所要時間】2時間~
耶馬渓の紅葉情報
耶馬渓の”旬”といえば秋!絶対に見逃せない紅葉スポットを地図で紹介しています。
耶馬渓紅葉MAP<Google Map>
- 御霊もみじ
- 耶馬溪ダム記念公園「溪石園」
- 八面山「四季の丘公園」